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かみふうせんちゃんの徒然日記

かみふうせんスタッフブログです。

かみふうせんの紹介や活動の様子などをお伝えします。

2025特別支援教育フォーラムIN兵庫

 こんにちは。スタッフのHYです。


 7月5日、アクリエひめじで開催された「特別支援教育フォーラムIN兵庫」に参加してきました。


 テーマは「子どもの障がいを理解し、将来自立して生きるための子育てについて考える」でした。

 午前は山内康彦さんの講演「特別支援が必要な子どもの進路と就労、そしてお金の話」、午後は、書道金澤翔子さんの習字パフォーマンスショーとお母様の金澤泰子さんの講演「ダウン症の子どもを育てて学んだこと〜天使がこの世に降り立てば〜」と盛りだくさんでした。


 私は山内先生の講演をお聴きするのは3回目になります。1回目はまだかみふうせんに入職する前でした。講演会きっかけに入職しましたが、毎年参加するのは、今現実に起こってること、だからこそ今考えなければならないことを、わかりやすく教えてもらい、療育に携わる者として気を引き締めるためです。

 今回も進学におけるパターン、就労におけるパターン、それぞれの注意点を最近のトピックスを織り混ぜながら講演くださいました。厳しい現実と感じることもありましたが、目を背けず、「18歳の出口を考えて今の療育を行う」必要性を痛感しました。


 金澤翔子さんの習字パフォーマンスは、とても力強く素晴らしいものでした。お母様が「娘の字を見て涙を流してくれる方がいる」とおっしゃるのがよく分かります。翔子さんの心が中に入っていて、見る方の心を揺さぶられるのでしょう。

 翔子さんは、20歳の時に10年後に一人暮らしをすると目標を立て、それから自分でいろいろ調べ、それを実現し、すでに一人暮らし歴10年になるそうです。お部屋探しはお母様と一緒にされたそうですが、ご近所さんとコミュニティを築き、自立した生活を送り、一人暮らしをされてからは一度もおうちに帰ってこられてないそう。お母様は「信じてあげる事が大事。できないのではなくて、ゆっくりならできる。ゆっくりだからとこちらが手を出すと傷つく」と手を出さないことの必要性をお話されていました。「娘は町の人に任していける」「この世は優しさに溢れてる」「娘は幸せの子」「ダウン症の1個多い染色体は愛」とお話をされており、翔子さんとその周囲へのそこはかとない愛情を感じました。

 最後に「生きてさえいれば絶望がない」と締めくくられ、聴いていた私たちに力をいただきました。


 山内先生、金澤翔子さん、泰子さんありがとうございました。



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